ウェビナー向け伝え方研修 活動報告 | 話し方渋谷 元NHKキャスターが教えるエグゼクティブ・ビジネスパーソン・経営者のプレゼンテーション研修・話し方・スピーチ 管理職コミュニケーション

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ウェビナー向け伝え方研修 活動報告

先日、ウェビナーに登壇される営業職の方を対象にしたオンラインでの伝え方研修を担当しました。
コロナをきっかけにオンライン化が進み、今年は、企業、商品、サービス紹介を目的とした展示会やセミナーをオンラインに切り替える企業様が増えています。
Webでセミナーを行う形式を、ウェビナーといいます。オンラインを活用したいけど、
具体的にどうしたらいいかわからない、というご担当者も多いと伺います。
そこで今回は、オンラインセミナー、イベントを効果的に活用して、
お客様に価値提供を図りたいとお考えの方に何かヒントになればと思い活動報告をさせていただきます。

1、研修の目的

ウェビナー向け伝え方研修のご依頼をいただいたのは、株式会社イーウェル様。
「福利厚生や健康支援サービスを通じて、健康経営をサポートしている企業様です。
すでに、定期的にウェビナーを開催され、オンラインを活用したエンゲージメントを高める営業活動に取り組んでいらっしゃいます。

定期開催のサービス紹介ウェビナー日程はこちらです。

そして、10月23日(金)に300名規模のウェビナー
「イーウェル フォーラム2020」10/23(金)開催 Withコロナ時代に変わる会社の価値
~これからの健康経営戦略~を開催されます。本研修は、そのご準備として
登壇される営業職の方、また今後オンラインセミナーを担当される方を対象に実施しました。
コロナ後、益々健康経営に関心が高まっています。企業の人事・労務部門でご興味ある方はぜひ。

では、ウェビナーをこれから導入したい、または、効果を高めたいとお考えの方に
ぜひ押さえておきたいリアルとウェビナーの違いとウェビナーの効果を高めるポイントをご紹介します。

2、反応が分からない

リアルとの大きな違いは、ウェビナーは、参加者の反応が分からないことです。
対面の場合、参加者の反応を見ながら、話を進めることが出来ます。
中には、大勢の視線が自分に向けられると緊張するという方もいます。しかし、それはむしろ、集中して聴いてくれている証拠です。リアルセミナーでは、参加者の表情、うなずき、態度などを観察しながら場の空気を読んで進行することで参加者満足度を高めることが出来ます。

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一方、ウェビナーの場合、参加者は、マイク、ビデオをオフにしているので表情やリアクションが分からず、空気感がつかめません。このような状況で、例えば30分の持ち時間を話しきるのは、慣れないと不安です。そこでウェビナーならではの伝え方を身につけて自信をつけることが必要になります。

3、最後まで聴いてもらえる前提が成立しない

次に、ウェビナーは、「最後まで聴いてもらえる」という前提が成り立ちません。
対面のセミナーは、さすがに興味が無い、と思ってもあからさまに離席する方は少ないはずです。
それに、セミナー会場にいるので、通常業務やプライベートの用事で、席を立つこともまずありません。

しかし、ウェビナーの場合、離脱は案外簡単です。興味が無いとなれば、最後まで聞いてくれるとは限らないのです。また、職場から参加していれば、上司に呼ばれる、テレワーク中なら、宅配業者が来た、家族が声をかけてきた、などいくらでもノイズが発生する恐れがあり、それをきっかけに、参加意識が減少することもあります。

実は、これは、私が仕事をしていたテレビと似ています。
テレビで伝える時には、最後まで見てもらえるという前提ではなく、途中で離脱をすることを前提に、どうしたら、チャンネルを変えさせないか、を念頭に伝えていました。

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そこで、 私がオンラインでのセミナーやプレゼンで提案しているのは、「スピード感」「分かりやすく」「感じ良く」の3ポイントを徹底するということです。言葉の情報を整理して順序を含めて分かりやすく、そして表現力を豊かに伝える話し方スキルが成功のカギとなります。研修では、具体的な方法をお伝えしました。

4、可視性

もうひとつ伝わり方の違いは、オンラインの「可視性」です。
今回は2日研修のうち、1日はオンラインで研修を行ったのですが、良かった点として、
「話し方トレーニングの際、講師の口の開き方、全体の体の動きなどが大きく見えて、分かりやすかった」と挙げてくださった方がいました。
確かに、リアル研修ですと、そこまでアップで講師の動きを見ることはできません。
このように、細部まで可視化できる、つまり、焦点を絞り込めるというのは、オンラインの伝え方のメリットです。

一方で、この伝え方の強さである「可視性」を活かすも殺すも使い方次第です。
仮に、プレゼンターの表情が暗くて熱意が感じられない、
共有したスライドの文字と内容がマッチしていないのに文字ばかり目について話が頭に入ってこない等、デメリットにもなり得る訳です。

こうしたオンラインならではの特徴を理解した上でウェビナー効果を高める伝え方を
どのように実践していくのかを研修ではお伝えしました。

5、ウェビナーの効果を高める研修概要

今回のご参加者は、すでにウェビナーに登壇されている方、
リアルセミナーの登壇経験はあるがウェビナーは初めての方、そもそも、社外向けセミナー登壇は初めての方と様々でした。

そこで、まずはウェビナーならではの伝え方の基礎を押さえた上で、
個人レベルに応じた取り組みを習得いただくように研修を設計しました。

1日目:基礎編 半日オンライン研修 内容:話し方 資料作成(別講師が担当)
2日目:実践編 リアル研修     内容:模擬プレゼンとフィードバック

効率よく成果を上げるプロセスを下記のように設計しました。

1日目:ご自身の現状確認➡講師から改善ポイント提案➡ご自身の改善ポイントを意識したトレーニング
自宅学習
2回目 模擬プレゼンテーションによる試行 講師フィードバックによる振り返り➡登壇に繋げていただく

研修では、動画考査を取り入れました。やっているつもりでも、自分のイメージ通りに行動出来ているとは限りません。プレゼンテーションのデリバリースキル向上は、このギャップを埋めていくことが大切です。
動画でご自身の話し方、印象を知れたことは大きかったと考えます。

また研修形式は、グループコンサルティングを取り入れました。理由は
改善ポイントと、改善方法をセットになった個別アドバイスがあって初めて行動変容を促せるからです。
特に、登壇を控えた方には、時間を使いアドバイスをさせていただきました。

6、研修のご感想(抜粋)

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・画面で自分の様子を確認できてよかった
・他の方のプレゼンも、講師フィードバックの前後の変化を確認出来て良かった。
・文章と話し言葉の違い、投げかけ方など個別フィードバックでの具体的な言い換えの例
が参考になった
・通常の営業での打ち合わせとは違った話し方を意識しなければならなかったので
非常に勉強になった
・聴いている人を飽きさせない内容組み立て、印象を活用したい
・具体的なアドバイスがもらえて良かった
・分かりやすくて実践てきだった
・今までこのような研修を受けたことが無く、学ことが多かった

この度は、ご受講ありがとうございました。
皆様、大変積極的に学んでいただき、結果として、
個人差はありますが、別人のように進化された方や、さらに伝え方が研ぎ澄まされた方もいらっしゃいました。
ぜひウェビナー本番成功のイメージを描いていただければ嬉しいです。


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