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阿隅和美オフィシャルブログ

オンライン時代のリーダーの伝え方②影響力ある声出し方

全国で緊急事態宣言が解除になりましたが、Withコロナの働き方にはテレワークの活用は必要です。
導入が遅れていた中小企業にも今後、浸透していくのではないでしょうか。

さて、先日、私の元へは対面でセミナーや勉強会を提供していたコンサルタントの方から
対面セミナー同様有益な情報を提供しているにもかかわらず
「オンライン」に変更したところ、受講者アンケート評価が
大きく低下したというご相談がありました。

他の研修会社でも、対面ではトップクラスの人気講師が、
オンライン研修を担当したところ、評価が下がってしまったという事例もありました。
実は、対面と同じように伝えても、オンラインだとコミュニケーションの取り方が難しく
満足度が低くなるものなのです。
講師の場合は、毎回受講者からのフィードバックがあるので、早めに気付きますが
一般的な日本企業では、おそらくこうした伝え方に対するフィードバックは
ほとんどありません。ましてやWeb会議での上司や経営層の伝え方に不満があっても
まず言わないでしょう。そのため、多くの方が、オンラインで、相手に
どう受け止められているか気付いていない状態なのではないでしょうか。

特に、会議を仕切る立場や、セミナー等で社外向けに話す機会が多い
経営層・管理職・リーダの方は、ご自身の伝え方をご自身で振り返り
オンラインでの影響力を高めていきたいところです。

そこで今回は、Webでの会議、セミナーや説明会など、オンラインで「話す声」に焦点をあてて
参加者に信頼感を与え、かつ参加しやすい雰囲気をつくる方法を提案します。

【目次】

1.オンラインは対面の3割増しで話す

メモを取る男性

オンラインで対面と比べて難しいのは「感情」や「意志」の疎通が図りにくいことです。
コミュニケーションは「情報」「感情」「意志」の3つのボールの
やり取りと言われています。
「情報」伝達は、言葉だけでは伝わりにくい部分を資料の共有で補えます。しかし、問題は「感情」や「意志」のボールです。
一般的に日本人は欧米人に比べ感情表現を押さえる方が多いので、行間を読む、場の空気を読むなど、職場でも察する文化が主流でした。
しかし、オンラインはさすがに、同じ空間にはいないので、空気を読みにくいわけです。
特に、リーダーは、単なる情報伝達ではなく「関係性構築」のために
参加者に伝わりやすく「感情」や「意志」を表現する能力が求められます。
感情が伝わらないと、相手の反応も薄くなります。
もし、メンバーの反応が読めない。と思っている方はまず、ご自身の表現を振り返ってみましょう。

そこで、おすすめしたい「オンラインの表現の目安」は、対面の3割増しです。
明るい話題は、普段より3割増しの明るい声、笑顔、
ネガティブな話題でも、声のトーンはそのまで、淡々と話してください。
ネガティブな話は、気が重くなるものです。一緒に乗り越えていこうという
意志を声や表情で表してください。

2.声は3音高めスタートで感情を乗せる

「感情」表現は、抑揚を付けるといいと言われています。
アナウンサーはナレーションで技術としてこの抑揚表現を学んでいます。
一般的には「朗読」も、表現の練習になります。
しかし、私はアナウンサーとして、この抑揚をつける表現があまり得意ではありませんでした。
特に、人が書いた原稿は、感情移入しにくくて考えれば考えるほど
不自然な印象になってしまいました。

ビジネスシーンでは、苦手な方が無理やり表現をつけると
わざとらしい印象を与えてしまいます。
そこで、おすすめなのが、普段より高いトーンで「よろしくお願いします」など話をスタートする方法です。
すると、声の幅が広がって抑揚がつきやすくなります。目安は、普段より3音階高いトーンから話し始めるイメージです。
例えば、普段のトーンを「ド」だと仮定した場合「ミ」の音です。
もうひとつの抑揚がつきやすい理由は、日本語の特徴にあります。
日本語は、上から下に落ちる性質があるので、最初に低いトーンでスタートすると
途中で高くしにくいのです。
オンラインでは自分で「大げさ」と思うくらいでも丁度良い場合がありますので試してください。

3.信頼感を与える声は姿勢も良くなる

次に、「信頼感を与える声」の出し方です。
信頼感とは、言い換えれば安心して聴き続けていられる声です。
ビジネスシーンでは、作った声色よりも、ストレスを感じずに出す声が
相手にも安心感を与えると考えています。

阿隅和美

私は、元々、声が高いので、NHKでニュースを読む研修を受けた際には、
落ち着いたトーンで信頼感を与えるようにと指導された記憶があります。

実は、声は生まれつきだと思っている方が多いのですが、
生活習慣による体の使い方が影響している部分も大きいのです。
正しい身体の使い方を習慣化すれば、一番いい声「ベストボイス」で話せます。
相手にも心地よく、信頼感を与える声だと言われています。

信頼感を与える声の出し方は、「腹式呼吸」です。
腹式呼吸の使い方は、トレーニングで詳しくお伝えしていますが
ここでは、オンラインで信頼感を与える声を簡単に出すための方法を
ご紹介します。
まず、姿勢を正して背筋を伸ばします。椅子に浅く腰掛けると
下半身に体重がかかります。
話す時には、鼻呼吸で深い息を吸います。そしてお腹に外向きの力を入れたまま話します。
是非試してください。声だけでなく姿勢も良くなります。

4.マイクに乗る声で疲れさせない

マイク

オンラインはマイクを通したコミュニケーションです。オンラインは対面以上に
集中力が欠如しやすいのです。画面を見続けると疲れますよね。
そのため、「マイクに乗る声」というのは、相手を疲れさせず、集中して会議やセミナー等に参加させ続けるために、大変重要なのです。
ぜひ会議を仕切る立場の方、セミナーや説明会、研修では、マイクに乗る声で影響力を与え続けてください。
実は、アナウンサーは、この「マイクに乗る声」を入社後に徹底して身につけます。
繰り返しになりますが、オンラインで、話を聴き続けてもらうためには、必要なスキルです。

ではマイクに乗る声の簡単な出し方をご紹介します。
ここでは、詳しい解説は省略します。ご興味ある方は拙著をご覧ください。
『心をつかみ思わず聴きたくなる話のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)

マイクに乗る声は、言い換えれば「良く透る声」です。
まず、笑顔です。空洞が大きいと音が響きやすくなりますよね、
笑顔になると口腔が大きくなります。
次に、この状態で大きなあくびをします。すると、喉の力みが取れた状態になります。
喉の力みがとれると、器官等が振動して「共鳴」しやすくなるのです。
この状態で、話をすると、声の透りが良くなりマイクにも乗りやすくなります。
これは、スピーチの正しい声の出し方で、対面でも効果的です。
喉に負担がかからないので、長時間話しても声がかすれたり、喉が痛くなりません。
そして、不要な力みが無いので相手にも感じ良く受け取られるのです。

いかがでしょうか。
本日ご紹介したものは、決して難しいことではなく
ちょっとした体の使い方や意識の変化ですぐに出来る改善方法です。

オンラインセミナーや説明会、Web会議やプレゼンに活用してください。

さて、オンラインに切り替えたとたんに、評価が下がった理由は
他にも考えられます。次回は話し方について取り上げます。

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