好業績を継続している企業には、従業員満足度が高いところが多い。
そして従業員満足度を高めるには給与等お金の報酬だけでなく
精神的な満足度や会社とのエンゲージメントも大きな要素です。
もちろん、市場環境やビジネスモデル、経営戦略等も
総合的に関係するでしょう。
とはいえ、従業員満足度と企業業績の関係性については
多くの調査や研究で発表されており、
特に人材不足で悩む中小企業の発展にはぜひ取り入れたいと
お考えだと思います。
その中でも、経営理念（クレド経営）
を実践されて人材育成をされているところに
注目をしています。
そこで、理念経営（クレド経営）で
社員の成果に繋げる、理念浸透とスピーチの関係について
まとめました。
１．好業績を支える「人を大切にする」文化があった
私が、社長スピーチのお手伝いさせていただいている企業様は、
「人を大切にしている」ところがとても多く、
同時に業績右肩上がりで発展されています。
もちろん、創業当初から順風満帆だったわけではなく
紆余曲折を乗り越えで現在に至っているとのこと。
そんな経営者に共通しているのが、お客様や取引先は当然ながら
「従業員」の満足度も高めていくという考え方です。
２．人が増えると今まで通りでは伝わらなくなる
会社の規模が大きくなると、中々従業員一人ひとりと
コミュニケーションは取れなくなります。
今までなら、「阿吽」の呼吸で
分かって行動した古参社員ばかりではなくなり、
誰が聴いても分かるレベルで思いや考えを伝えていく
という「壁」を乗り越える時期がきます。
そんなタイミングで、ご相談をいただきます。
伝えきれない、もどかしさをそのままにしていると
従業員が期待通りに動かない
人材育成の問題、離職率の問題につながってしまいます。
その結果、業績も停滞する、悪循環に陥ります。
その重要性をしっかり理解している
感度の高い社長と関わらせていただいて
本当に有難いと感じています。
若い経営者、社員が若い会社ほど
理念経営を積極的に取り入れるところが
多いように感じています。
今までの旧式のやり方、トップダウンの組織では
機能しないと肌感覚で実感されているのでしょう。
組織がフラット、風通しもよく
社員が挑戦しやすい環境があります。
このように、経営の「人」を大切にしていくには、
やはり「理念」を言葉にして浸透させていくことで
一人ひとりが主体的に考えて行動する文化をつくっていく
基本的な仕組みが必要です。
３．思いや考えをどう言葉にするか
では、実際に思いや考えを充分言語化して
伝えているかというと、決してそういう方ばかりではありません。
思いや考えは、言葉にしないと社員に伝わらず
存在しないと同じ事です。
ところが、数年前にホームページ作成業者に頼んで
社長メッセージを掲載してもらい、そのままにしておいた。
どんなメッセージかすら忘れている方もいらっしゃいます。
御取引先、リクルート時もホームページは見られているので、
自分の掲載したメッセージを忘れているようでは
企業ブランディングの観点からももったいないことだと思います。
また経営者は、数年先を見ていますので
ビジョンは更新して言語化していかないと
周囲がついてきてくれません。
振り向いたら自分一人だった…という
という事の無いように、
「何故やるか」、「どうやるか」、「何を目指す」かを
常に言葉にして伝えていく環境を作ることが
企業の元気の源になるのです。
その環境サポートの一環として
私がお手伝いしているのは、
インタビューしながら
思いや考えを言葉にしていくセッションです。
４．従業員を動かすスピーチで理念浸透をさせる
このように策定した理念は
HPやパンフレットに掲載される
メッセージになることもありますし、
総会等でのスピーチにまとめることもあります。
中には「数年も理念が無い状態だった」
「もっと言葉にして伝えてこなかったのが悔やまれる」
という本音もこぼれます。
私は、毎回このセッションをする度に
話を聴きながら感動してしまうほどです。
経営者の言葉には、
思いが込められています。
これを伝える事で、共感した社員が集まり、
ファンとなる理想のお客様と繋がっていけます。
そして、この理念メッセージは、社員の行動指針として
コミュニケーションを育成していくと
よりよい文化、がうまれます。
更に社内だけでなく、社長目線でお客様、お取引先と
接する社員が育成されていきます。
例えば、数値目標はビジョンとして伝えやすいですね。
数字にしてデータ見せればいいのですから
では、その数字にこだわる理由について
伝えていますか？
業績を上げることは、最終目的ではなく
あくまで手段です。
売り上げを上げて、何を実現したいか
何故そう考えるのか、案外こうした話って
伝えてない方が多いんです。
もちろん、上手く伝えられない方も多くいます。
口下手、シャイ、忙しくて本社に居られない方もいます。
だからこそ、社員総会、イベント、月例会など
社員の前でのスピーチの機会を定期的につくって
効果的に活用しましょう。
その時には、思いつきではなくしっかり「ストーリー」で伝えると
共感を呼び行動を促せます。
一緒につくっていくお手伝いをしています。
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