エグゼクティブ層のプレゼンテーションに今、なぜ「話し方」なのか
プレゼントレーニングには、
グローバル企業の若手リーダーの方がよくお越しになります。
業種は、多岐にわたりますが、
コンサルファーム、IT企業の方が多いでしょうか。
日本の企業ですと、プレゼンテーションに関する能力は
個人の資質によるところが大きいとされて
直接指摘を受ける事は少ないようです。
もっと、落ち着いて話せばいいのに
何が言いたいのか分からない、
声が小さい、等、周囲は気がついても
よほどのことではない限り、
本人には、言いにくいようです。
ところが、レッスンにおこしになる
グローバル企業の方は違います。
リーダーの資質として、プレゼンテーションスキルを
求められ、不足している場合にはスキル向上を
テーマとして与えられるのです。
例えば、若手の優秀なコンサルタントで、分析や資料作成が
優れている。そこで、プロジェクトリーダーに抜擢され
クライアント企業のの経営層に対してプレゼンテーションに立つ。
ところが、提案内容は秀逸なのに、経営層の反応がいまひとつ。
このように、ターゲットを動かすプレゼンができないと
一流とはみなされないのです。
では、こうしたエグゼクティブのビジネスパーソンに
求められるプレゼンテーションスキルとは何でしょうか？
ロジカルだけでは、人は動かない
皆さん、本当に仕事が出来て、弁護士資格やMBAを取得している方もいます。
ロジカルな思考力は充分お持ちです。
そのような優秀な方が、さらにスキルアップを図るため
上司から言われること。
それは、
人を巻き込む「話し方」を身につけるように
ということです。
実際に、トレーニングでは、話し方の診断をします。
3要素10項目に分解をして
話し方を科学的にアプローチをするオリジナルの方法です。
すると、皆さんに共通する課題は、聴き手の心理を捉えた伝え方を
していない。という点です。
具体的には話すスピードが速すぎる
声が小さい、一本調子で感情が伝わらない
使う言葉が抽象的で具体的なイメージが描けない
目上の相手に配慮した言い回しが苦手
つまり、エグゼクティブ層に必要なプレゼンテーションは
一方的に話すのではなく
情報と感情と意思を上手にやりとりしながら
ゴールを目指すもの。
その中で、緊張する場面でも
相手に好感を与えながら
話をきいてもらいやすい状況をつくり出すかという
聴衆との関係性のつくり方を
求められているといえます。
ワンランク上のプレゼンを話し方で手に入れる
それでは、トレーニングで行っているポイントをご紹介します。
特に、改善で効果が得られるのが「人間性が感じられる印象管理」と
「相手視点での話の組み立て方」です。
対個人でお話をすると、とても前向きで良い方なのですが、
プレゼンテーションをする時には緊張から
無表情、声のトーン、態度、言葉の使い方などで、その人間性が伝わりにくくなっています。
人間は感情の動物ですからいくら
まわりくどい表現は必要ありませんが、
プレゼンターとしての印象を管理して、
本来の人間性が伝わるようにします。
日本の場合、まだ立場で割り切る
というよりは目上の方は敬う表現という
教養が求められます。
こうした感情を無視しては、当然ながら
経営層に受け入れてもらいにくい、
プロジェクトに協力的に参加してもらえないですね。
また、話の展開も、相手の興味・関心を引くところから入る
説明も、相手の文脈に近づけるなどにも
気配りをすると、同じビジョンを描きやすく「味方同士」になれます。
エグゼクティブ層に求められるプレゼンテーションは
ロジカルと共感の絶妙なバランスです。
ご感想として
口々に「MBAでは教えてくれなかった」
「話し方の改善で、信頼感を高めることが出来た」
「非常にシンプルに整理ができて、話しやすくなった」
「実践すると、クライアントへのプレゼンテーションがスムーズになって
ストレスが軽減した」というご報告が届いています。
ぜひ、相手を動かすプレゼンテーションに「話し方」を見直してみてはいかがでしょうか。
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（日本能率協会マネジメントセンター）
