10月3日に、NPO法人 日本FP 協会主催プロフェッショナルFP 研修(1 日コース)
「専門家としてのFP 実務家に必要なコミュニケーションスキル」研修を担当しました。
本研修は、FP実務である相談業務において、相談者、お客様との信頼関係を築き、円滑な実務支援を実行できるためのコミュニケーションスキル向上を目的に実施しました。
当日は、全国から、CFP、AFP認定者がお集まりいただき、座学とワークを交えながら進めました。
目次
お客様に選ばれる専門家に必要なスキルとは
いくつかポイントを挙げてみます。
専門性
投資、保険、相続、教育資金、老後資金など、特定の分野に特化したサービス
資格取得や知識のアップデートが必要です。
信頼性
顧客のプライベートな情報を扱うため、自身の経歴や実績を具体的に示す、中立的な立場でアドバイスを行うことをお約束するなど、信頼感を築くことが成功の鍵です。
マーケティングとブランディング
自身のウェブサイトやブログで役立つ情報を定期的に発信し、SEO対策を行うなど、ターゲット層に応じた戦略的なマーケティングで認知されることです。SNS発信や、セミナーやワークショップを開催し、直接的な接点を増やす方法も効果的です。
コミュニケーション能力の向上
顧客がFPに求めるのは、専門知識だけでなく、人柄や親しみやすさ、そして理解しやすい説明です。
例えば、親しみやすい表情や会話、質問や不安に丁寧に対応し、相談しやすい雰囲気を作ることや、顧客の言葉や生活背景に合った分かりやすい説明をすることで、信頼関係がつくれます。
なかでも、初回の相談でじっくりヒアリングを行い、顧客の価値観や目標を深掘りすることで、顧客のライフステージや資産状況に応じたカスタマイズされたプランが提案できます。
このように、お客様に選ばれるためには、信頼感と専門性のバランスを取ることが成功の鍵ではないでしょうか。
初回相談こそコミュニケーションが大切
この中で、本研修では、コミュニケーションスキルについて取り上げ、スキルアップを図りました。
実は、ご自身の専門知識を提供しようとして決して悪気はないのですが失敗に陥るケースがあります。例えば、つい、自分ばかりしゃべりすぎてしまう。専門用語を使った説明で、充分理解できないまま帰らせてしまう、お客様の本意をヒアリングしないまま、一方的な提案に終始してしまい納得感が得られない等という事態が起こりかねません。
人は、初回の印象で、その方を判断する傾向が強いため、初回相談で「自分とはあわない」と判断されてしまうと、どんなに有能で知識が豊富であっても相談を依頼されないのです。同業他社、他者と差別化を図る上でも初回相談での関係性をつくる話し方、会話、ヒアリング力は押さえておきたいところです。
本研修では、初対面コミュニケーションの押さえどころから、客観的にご自身のお客様に与える印象を確認するワーク、信頼感を与える話し方、所作、聴き方、相談の受け方などを磨いていただきました。
おかげさまで、受講後アンケートでは、100%満足をいただきました。
ぜひ実務に活用していただけたら嬉しいです。