社長、SFO等経営層は決算説明会に登壇してスピーチをする機会があります。近年は、IR説明会動画で投資家や株主などのステークホルダーに向けに情報共有を行う企業が増えてきました。この決算説明会動画でのスピーチが上手くないといくつかのデメリットがあります。そこで、今回は経営層が身につけておきたい決算説明会動画でのスピーチについてご紹介します。
決算説明会動画スピーチが下手で生じる問題
決算説明会の場合、説明が不明瞭だったり、誤解や間違いがあってはならないためIR担当者が資料、原稿をまとめ、それを経営層が読み上げるスタイルが主流です。決算説明では、投資家や株主、取引先、顧客などのステークホルダーに対して、プロフェッショナルで信頼できる企業であるという印象を与えることが重要です。しかし、あまりにスピーチが上手くないと、企業のイメージが損なわれる場合があります。特にせっかく決算内容が好調にもかかわらず、一本調子で暗い口調だと内容と表現の不一致で違和感を与えます。また、動画の場合には、視線や表情なども視聴者に与える印象を左右します。こうしたIR動画はホームページなどからアクセスできるため広く拡散されます。不特定多数が目にしたときに、企業が発信したいメッセージが正しく伝わるように経営層のスピーチを効果的に活用していきたいものです。
決算説明会動画スピーチのポイント
以上のように、決算説明会動画のスピーチが上手くない場合、企業にはさまざまなリスクや弊害が生じる可能性があります。従って、適切な準備とトレーニングを行い、クリアで分かりやすいコミュニケーションを行うことが重要です。特に新任された社長、CFOの方は、リハーサル段階でスピーチの確認をすることをお勧めします。確認ポイントは「人間力」…誰が話すか×「内容力」…何を伝えるか×「対応力」…どのように伝えるかの3要素です。まず「人間力」は熱意や意欲、人柄のようなものが伝わるかどうかです。特に動画の場合には、話し方、表情など非言語という表現力、つまり「対応力」であらわしていきます。企業のパーパス、理念とマッチした印象に整えていくことをお勧めしています。また一文が長くなり過ぎず短文化する、「書き言葉」でなく「話し言葉」に変換するなど、見直しポイントがあります。「内容力」に関しては、事前にIR担当者が準備なさっていますが、資料の情報は適量か、文字の大きさ、図表の見せ方などを改善して「一目でメッセージをつかめる」ように仕上げていくとよいでしょう。
弊社では、スピーチフィードバック、資料組み立て、ブラッシュアップアドバイス、スピーチ向上トレーニングなどをご提供し決算説明会動画スピーチ準備をお手伝いしています。メール等リモートにて動画を拝見してアドバイスもしていますので、地域エリアに関係なくどうぞご相談ください。ご相談はこちらのフォームからお願いいたします。