IT企業様からのご依頼で、自社でクライアントとのエンゲージメント向上と見込み客獲得に向けたマーケティング戦略の1つとしてのオンラインセミナーを開催するにあたり、セミナーに登壇する社員向けにプレゼンテーション研修を実施しました。
セミナー登壇者の課題解消
今回は、クライアント企業へのアップセル、ロイヤルカスタマー化、さらには新規相談を獲得するというセミナー目的を達成するための、セミナー内容と組み立て方、さらにオンラインセミナーならではの効果的な伝え方へのアドバイスをしてほしいというご依頼でした。セミナー登壇者は営業や技術、コンサルティングなど各部門からエントリーされていて各専門分野について受講者の興味・関心が高いテーマについて内容を取り上げます。課題としては、専門用語を多用する、説明が詳細すぎる、対象者の興味とズレた内容になっている、など自分が話したい、伝えたいことを中心にセミナー構成をしている、受講者が離脱しないセミナーの流れになっていない、オンラインセミナーの資料の見せ方、デリバリースキルが不足しているという点がありました。そこで、まずは、セミナー準備段階で研修を受講していただき、ターゲット層視点でのセミナーの組み立て方、資料構成のポイントを共有しました。次に、2回目の研修で模擬セミナーを実施、講師からのフィードバックとセミナーのブラッシュアップ、デリバリースキルのポイントを共有しました。
セミナー効果を高めるポイント
2回の研修を通じて、マーケティング戦略としてのセミナー登壇者の役割を十分理解していただくことで準備を進めていただくことができました。具体的にAIDMAの法則といわれるユーザーの購買行動プロセスを体系化したフレームワークを例に説明します。AIDMAの法則とは、ユーザーの購買行動プロセスを以下の5段階に分類してプロセスに応じたマーケティング施策の立案などに役だてるというものです。
- 1.A(Attention:注目)
- 2.I(Interest:興味)
- 3.D(Desire:欲求)
- 4.M(Memory:記憶)
- 5.A(Action:行動)
企業が主催するフロントセミナーは、企業と受講者との関係性にもよりますが、主に、下記2つの段階が目的となります。
- 2.I(Interest:興味)
- 3.D(Desire:欲求)
そのため、徹底的に対象者に自分事と気づいてもらうこと、もっと知りたいと思ってもらうこと、相談に乗ってほしいと行動を促すことをがゴールとなります。そのため、どんなにすばらしい商材、サービスでも、その説明に終始してしまうと自分事として聞いてもらえないので、相談に繋がりません。
受講感想
こうした観点から、研修ではセミナー構成についてアドバイスをしてブラッシュアップを図っていただきました。さらにアナウンサーがテレビで使うスピーチ技術を簡単に再現していただくことで、影響力あるセミナーを完成していきました。受講の主なご感想です。
・特にセミナーの組み立て方が役に立ちました。また的確なアドバイスで、セミナー内容が整理できました。
・緊張して表情が固くなってしまうのが気になっていました。改善トレーニングを本番まで毎日練習します。セミナー登壇に少し自信がつきました。
・興味を持ってもらうには、セミナータイトルのつけ方が重要だと気づきました。キャッチーなフレーズのつくり方、自分の発する言葉や表現も意識をしてのぞみます。
ありがとうございました。
弊社では、こうしたセミナー準備支援の実績が多くございます。オンラインセミナー、展示会でのセミナーなど場所、規模に応じて最適なアドバイスをご提供します。まずはお気軽にご相談ください。