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人前だと話がまとまらない人は意外と多い
少人数の会議や商談は得意なのに
人前に立つと、なぜか上手く話せない。
途中で、何を話していたのか分からなくなる…
これは、お立場や経験に関係なく
多く寄せられるお悩みです。
ただ、経営層、起業家、組織のリーダークラス以上になると
代表者として、人前に立つことが増えますから
「話がまとまらない」では済まされません。
かといって、原稿を棒読みするようでは、
聴き手の気持ちはつかめず、
「人を動かす」影響力は持てませんね。
弊社のトレーニングでは
こうした「人前で上手く伝わらない」という
経営者・エグゼクティブ層の方の課題に
科学的にアプローチをしています。
今回は、「人前だと話がまとまらない」という課題を取り上げます。
何故、少人数では問題ないのに人前が苦手なのか
さて、少人数の商談、会議と、
人前に立つスピーチやプレゼンの違いは何だと思いますか？
それは、話し手と聴き手のコミュニケーションの取り方の違いです。
少人数の時には話し手、聴き手、双方が、協力的に対話を進めます。
たとえ、話が少々脱線しても、言葉不足でも、質問や確認で
軌道修正しながらゴールを目指せます。
一方、人前で話すのが難しいのは、
話し手が、ご自身の言葉で、道を照らして
聴衆をゴールまで導いていかなければ
いけないからです。
こうしたコミュニケーションの構造の違いを無視して
人前でも、少人数の時と同じように話すと
迷走してしまうんですね。
では、どのような対策が効果的か見ていきましょう。
旅の目的地を決めるように、話の目的地（ゴール）を決める
「話がまとまらない」方におすすめの方法があります。
それはまず最初に
旅の目的地を決めるように、話の目的地（ゴール）を決める
ことです。
旅行を例にご説明しますね。
目的地が定まっていないと、
交通手段も、ルートも決められず
出発しても、途中で立ち往生してしまいます。
また、漠然と「京都」と決めても
京都の神社仏閣巡りなのか、グルメ旅なのか歴史を巡る旅なのか、
これもまた、「旅の目的そのものの優先順位」が
明確でないと、歩きつかれて時間オーバーになってしまいます。
個人旅行なら、気の向くままの
旅もいいものですが、スピーチやプレゼンはそうはいきません。
例え社員、スタッフへの朝礼であっても
「何のために話を聴くのか」が明確でないと
言いたい事は伝わりません。
それに自分たちの貴重な時間を割いて
聴いている訳ですから、
内心快くは思わないですよね。
人前で話す時も、同じです。
行先が定まっていないから、
目的が明確でないから、
途中で話が迷子になってしまうんです。
では、途中で迷子にならないように
そして原稿を棒読みして、つまらないスピーチやプレゼンに
ならないためにおすすめしている方法をご紹介します。
プレゼン・スピーチには、実は「型」があります。
ゴールを目指すルートを作成する方法です。
この話のルートにも、いわば観光の「モデルコース」のような、
話す順番があります。これを「構成法」といいます。
この構成法を使えばどなたでも簡単に
話がまとまり、人前でも効果的に伝える事が可能です。
レッスンでは、目的ごとのオリジナルのテンプレートを使って
さらに整理しやすくしています。
もちろんテンプレートを使わなくても構成は可能です。
1つの組み立て法をご紹介しますので、
もしご興味があれば、作ってみてください。
【聴き手の心をつかむ話のつくり方の例】
①ご自身の伝えたい内容を箇条書きで書き出す
②一番伝えたいメッセージ、提案は何かをワンフレーズにする
②ターゲット分析して興味・関心（課題・悩み）のありかを探る
④②で導き出したご自身のメッセージ、提案を受けると、
ターゲットの興味・関心（課題・悩み）が
満たされる・解決するという話の構成を組み立てる
もし、話がまとまらないという方は、
まずは、テンプレートを使って準備をするといいですね。
皆さん、「不安」が消えて「早く話してみたい」「試してみたい」という
ワクワク感に変わっていきます。
そして「はじめて拍手が起きました」「分かりやすかったです」という
好反応をおこせます。
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（日本能率協会マネジメントセンター）
