中小企業の経営者の皆さま、そして企業の人材育成・教育担当者の皆さまにとって、日々頭を悩ませるテーマの一つが「人が育たない」「社員の主体性が引き出せない」「せっかく採用しても辞めてしまう」といった“人”にまつわる課題ではないでしょうか。
2025年12月2日りそな総合研究所様主催のセミナーにて、 『社員の心を動かす!「話す力⇔聞く力」ギアチェンジ術』 をテーマに登壇いたしました。おかげさまで多くの管理職、役員の方々にご参加いただきました。本記事では、その活動報告として、当日の内容や参加者の反応、そして経営・人材育成の現場で今すぐ活かせるコミュニケーションについてお伝えします。
本記事は、下記のような方々の参考になればと思います。
- 若手の離職、コミュニケーションに課題を感じている経営者
- リーダー、管理職の人材育成施策を検討している教育担当者
- 研修・講演の導入を検討している企業
目次
なぜ今、「話す力」と「聞く力」が経営課題になるのか
多くの企業様と向き合う中で、共通して聞こえてくるのが次のような声です。
- これまでの指導法が通用しなくなってきた
- 丁寧に説明しているつもりなのに、行動が変わらない
- 社員が指示待ちで、主体的に動いてくれない
- 若手が定着せず、離職率が下がらない
これらの課題は、一見すると「社員側の問題」に見えがちですが、実は多くの場合、
コミュニケーションの噛み合わなさが根底にあります。
知識やスキルをどれだけ伝えても、
- 伝わらなければ、なかったのと同じ
- 聞く力がなければ相手を理解できず信頼は生まれない
そこで、今、職場で求められているのは、話す力と聞く力を状況に応じて切り替える“ギアチェンジ術”です。

セミナー概要:人材育成・活用に活きる実践的コミュニケーション
本セミナーでは、人材育成・人材活用に必要な実践的コミュニケーション活用法について、講義とワークを交えながら探り当てていきました。
単なる話し方セミナーではなく、
- なぜ伝わらないのか
- なぜ人が動かないのか
- なぜ会議が盛り上がらないのか
といった“現場の違和感”を言語化し、行動につながるヒントをお持ち帰りいただくことを目的としました。
職場の課題をどう解消するのか。セミナーで扱った4つの視点
1.人材育成がうまくいかない理由
「昔はこれで育った」「自分はこうして学んできた」
この成功体験が、今の若手社員には通用しないケースが増えています。セミナーでは、
- 指導が“説明”で止まっていないか
- 相手の理解を確認せず進めていないか
といった点を振り返り、育成に必要な対話の質について考えていただきました。
2.離職率を下げるカギは“聴き方”にある
人が辞める理由の多くは、「評価」や「給与」だけではありません。
- 話を聞いてもらえていない
- 意見を言っても無駄だと感じている
こうした積み重ねが、離職につながります。心理的安全性を保つ聞き方、相談・報告の場面での具体的な対応について、事例を交えて解説しました。
3.社員の主体性を引き出す会話術
主体性は「持たせる」ものではなく、「引き出す」ものです。そのために必要なのが、
- 会話の黄金ルール
- 会話が弾むリードの仕方
一方的な指示から、考えを引き出す会話への転換を体感していただきました。
4.会議・ミーティングを活性化する聞く力
会議で発言が出ないのは、社員の意欲不足ではありません。
- 発言しても否定される
- 話が途中で遮られる
こうした経験があると、人は口を閉ざします。セミナーでは、会議が活性化する進め方と
積極的な発言を促す聞き方のコツをお伝えしました。

ワークで体感する「ギアチェンジ」
本セミナーでは、スピーチ演習を含むワークを取り入れ、実践的なコミュニケーション活用法を磨いていただきました。
「わかる」と「できる」の間には大きな差があります。だからこそ、
- 話し方を変える
- 聞き方を変える
その“変化”を体感することを大切にしています。
実際に「研修をやっても成果に繋がりにくい」という課題を抱えている企業も多いと聞きます。重要なのは、現場で使えるか、行動が変わるかどうかです。弊社では、単なる知識提供ではなく、常にセミナー・研修を現場での実践を前提に設計しています。
まとめ 社員の行動の前に関わり方を変えよう
社員を変えようとする前に、まず変えるべきは「関わり方」です。
話す力と聞く力のギアを切り替えることで、
- 人材育成
- 組織活性化
- 離職率低下
につながる土台が整います。
今後も中小企業・組織向けに、成果につながるコミュニケーション研修・講演を提供してまいります。研修・講演のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。お問い合わせフォーム
よくあるご質問(Q&A)社員のコミュニケーション研修をご検討中の方へ
Q1. なぜ今、社員向けに「話す力・聞く力」の研修が必要なのでしょうか?
A. 多くの企業で、人材育成や離職、主体性の低下といった課題が顕在化しています。その背景には、指示や説明が一方通行になり、社員の考えや本音を引き出せていない現状があります。「話す力」と「聞く力」を体系的に学ぶことで、上司と部下の関係性が改善し、社員の行動変容につながります。
Q2. 一般的なコミュニケーション研修と何が違うのですか?
単なる話し方テクニックではなく、組織の課題解決を目的に設計されています。朝礼・会議・面談・報告相談など、実際の職場シーンを想定した内容のため、研修後すぐに現場で活用できる点が特長です。
Q3. 中小企業でも導入しやすい研修内容でしょうか?
A. はい。中小企業の現場実態を踏まえ、少人数組織でも効果が出やすい構成にしています。管理職・リーダー層だけでなく、全社員向けにも対応可能です。
Q4. 研修形式は講演型ですか、それともワーク中心ですか?
A. 講義とワークを組み合わせた実践型研修です。聞くだけで終わらせず、話す・聞くをその場で体感していただくことで、行動変容を促します。
Q5. どのような企業におすすめですか?
A. 以下のような課題をお持ちの企業様に特におすすめです。
- 社員の主体性を高めたい
- 人材育成の方法を見直したい
- 離職率を下げたい
- 会議やミーティングを活性化したい
Q6. 研修や講演の相談はどのようにすればよいですか?
A. 研修内容や時間、対象人数に応じて柔軟にカスタマイズが可能です。まずは貴社の課題やご要望をお聞かせください。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

