外資系エリートが実践する、プレゼンテーションは
さぞや華麗でスマートだろうと思われるかもしれません。
しかし、日本国内、一般向けプレゼンテーションにおいては、
決してそんなことはないのです。
私も、職業柄、色々拝聴する機会がありますが
つかみでは、「親近感」を大事にされています。
おそらく、状況やターゲットに合わせてプレゼンテーションの方法を
幾つか持っていて、使い分けているのでしょう。
そこで、今回は、日本向け、一般向けに話す際
良く使われる「掴み方」をご紹介します。
それは、目線を合わせるという技術です。
聴衆に「彼らと自分はレベルが違う」「どうせ、そんなこと言ったって、私たちの会社じゃ無理だ」
と思わせては、いくら熱く語っても感情が動きません。
そこで、よく使うのが「自己開示」です。
例えば、「自分も、皆さんと同じ人間で、ちょっとした失敗もありました」
ということを冒頭の挨拶で軽く話すのです。
すると聴いている人も「エリートだけど、人間味があるな」
と話を聴く気持ちが芽生え、かつ自分事として捉えるようになります。
実は、ここがポイントです。
世間には「権威づけ」が必要だと、自分の実績を大きく言いたがる方もいます。
しかし、「自分以上の話しは出来ない」のです。聴き手は誇張を敏感に感じ取り
逆に信用を失いかねません。
そして、この「自己開示」は外資系エリートだけではなく
もちろん日本でも古くから使われてきた「話のつかみ方」です。
日本の経営者・指導者・リーダー的存在の方々をはじめ
会合のスピーチなどでも良く使われる方法です。
人の心理に根付いた「話し方」は万国共通ですね。
「自己開示」をするということは、相手に自分の弱みを見せる、
つまり心を開くということです。
コミュニケーションは先手必勝。プレゼンテーションで人前に立つ時でも、
まずは自分から心を開かないと、聴き手も心を開いてあなたの言葉を受け入れてくれませんね。
ぜひご活用ください。
プレゼンテーション講座 次回5月14日