コロナの影響が長引く中、社員教育をオンラインで行いたいという企業様が増えています。
しかし、経営者も研修担当者の方もオンラインでの研修開催は経験が無い場合がほとんどで、
コンテンツだけでなく実施方法など入り口からのご相談も多くいただいています。
そこで、今回は、現在担当しているあるオンラインでの研修を取り上げ、
実践しながらの気付きをシェアさせていただきます。
１．依頼の経緯
ある企業様が、毎週の店長会議をオンラインで行うことになり、それにあわせて、店長向けの研修を行いたいというご要望でした。テーマは、各店舗のスタッフとの関係性、店長同士、本社スタッフと店長、お取引先との関係に活かせる仕事が円滑に進むためのコミュニケーションやマナーを中心にスキルアップを図りたいという目的で、人数は、１０名程度ということでした。
また、これまであまり研修を実施したことが無いということもヒアリングで分かりました。
2．オンライン研修の設計
オンラインの研修は、「意思の疎通が図りにくい」「画面を見続けると疲れやすい」
というオンラインの特徴を押さえた上で学習効果がでやすい設計にする必要があります。
つまり、対面でのプログラムをそのまま実施しても、同様の成果は上がりません。
例えば、内容を詰め込み過ぎ、説明やワークが複雑だと、受講者が理解するのに疲労し
全ては伝えきれません。その結果、研修効果は期待できません。
「一方通行ではなくワークを取り入れ参加型」「対面よりも時間は短く」
を目指しました。
また、人数は、１０名程度ということでしたので、
講師対受講者での関係性をつくりながら進めていける人数であると判断しました。
次に、これまで研修慣れをしていないということでしたので、オンラインに加え、慣れていない
研修参加で疲れをおこし、集中力が途切れないように
１回を１時間以内、で複数回継続して実施することとなりました。
こうしたプログラムが組めるのは、移動時間のコストがかからない、オンライン研修のメリットですね。
このように、毎回１時間以内で、１テーマを決めて数ヶ月に渡り継続をしています。
毎回、座学+ワークの組み合わせでプログラムを組み実行していると
受講者さまからは、「あっという間に時間が過ぎてしまう」というご感想をいただきます。
3．テレワークの課題を解消するオンライン研修の可能性
店長向けオンライン継続研修を担当する中で、テレワークが進む今だからこそ、
会社経営に、社員同士のコミュニケーションの重要性が高まっていると感じました。
店長会議は、基本的には業務に関する報告や相談が中心です。ただそこには、「何故それを進めたいか」「提案したか」という理由や判断基準が全て的確に言語化されているわけではなく、数字以外の部分、気持ちまで汲み取ることがオンラインだと難しいのは避けられない事実としてあります。リアルに会えば、ちょっと一言かけて確認できることも、オンラインだと難しそうです。それに対して、研修という場を用意して、その日のテーマについて意見を述べあうと「あ、こんな風に考えているんだな」という相互理解のヒントが飛び交うことがあります。
こうした社員が、日頃の業務から少し離れて、自分の考えを伝えあえる場として機能することで、テレワーク時代の研修は
離れていても理解を深め、チーム力を高める側面も併せ持つと感じました。
４．さいごに
結論としてテレワークで会社への帰属意識の低下、コミュニケーション不足が
懸念されていますが、オンライン研修を定期的に取り入れる事で、こうした社会的課題の
解消、社員様同士の繋がりを強め業績向上にも貢献できるとその可能性を感じました。
オンライン研修を導入を検討している企業担当者の方の参考になれば幸いです。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。最適なプランをご提案します。
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